柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 >  ワタラセツリフネソウ

ワタラセツリフネソウ  渡良瀬釣舟草  ツリフネソウ科ツリフネソウ属

ワタラセツリフネソウ白
花の中心が白色 <撮影:2017年9月>

ワタラセツリフネソウ白斑
こちらは白斑 <撮影:2017年9月>

ワタラセツリフネソウ黄斑
こちらは黄斑 <撮影:2017年9月>

ワタラセツリフネソウ群落
遊水地の中の群落 <撮影:2017年9月>

しばらく前からこの花の存在については聞かされていたし、インターネットなどで見てもいたのだが、実際に出会えたのはつい最近。渡良瀬遊水地で行われた植物観察会でのことだ。
 本サイトでは原則として撮影場所を明記しないが、名前に生育地がはいっており、誰でも入手できる渡良瀬遊水地の植物図鑑や関連のホームページでバレバレなので、この植物だけは例外扱いとする。

 本種は、2005年9月の日本植物学会で新種として発表された。
 これが他の地域にもたくさん分布しているツリフネソウとは違うものであることに気付いたのは、元高校・養護学校教師の大和田真澄氏。愛知教育大学の渡邊幹雄助教授との共同研究を経て新種発表にこぎつけた。近縁と考えられるツリフネソウとは、形態的にいくつかの違いが認められるだけでなく、遺伝子レベルの研究でも明確な違いがあきらかになったので、独立種として発表された。学名はImpatiens ohwadae M.Watanabe et Serizで、種小名は発見者(大和田氏)への献名となっている。
 ツリフネソウとの一番の違いは小花弁の形状。ツリフネソウのそれは蛸の脚のように先が伸びているが、ワタラセツリフネソウの方は先が余り伸びず、壊死したように黒ずんでいる。種子の表面の模様も異なっている。
 ワタラセツリフネソウの花は@黄色・斑点型、A黄色・無斑型、B白・斑点型、C白・無斑型の4つのパターンがある。渡良瀬遊水地にはこのすべてがあるが、私が確認できたのは残念ながら3パターンだけだった。

<参考文献>
「上州花狂いの植物散歩」(Website)
「渡良瀬遊水地の植物」(Website)

<記事 2017年10月12日>

#