柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 > ヤブムラサキ

HOME | 植物の部屋

ヤブムラサキ    藪紫   シソ科(←クマツヅラ科)ムラサキシキブ属

ヤブムラサキ実
<撮影:2013年11月> ヤブムラサキ花
花は6月ごろ咲く <撮影:2013年6月>

広葉樹の葉が枯れ落ちて周囲が明るくなるとともに、やや淋しさも募るようになる季節に森の中で一段と目立つのが、鮮やかな紫色をしたヤブムラサキの実だ。
 実も花もムラサキシキブとよく似ているが、枝にも葉にも萼にも星状毛が密生しており、とにかく毛深い。ムラサキシキブかヤブムラサキかを決めるには、近くによってルーペでみるのだが、慣れてくると遠目でもなんとなく毛深い雰囲気が感じられるようになる。
 「こっちはシキブ、こっちはヤブ」とひとつひとつ確認しながら歩くのも、この季節の植物観察の楽しみの一つである。
 果実は、ムラサキシキブよりやや大きく、つき方もややまばら。また、萼片がしっかり残っているのが特徴で、そのため毛深くてやぼったい感じになってしまう。見た目の美しさはどうもムラサキシキブのほうに分があるようだ。
 新分類体系APGVではシソ科に移された。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花』(写真/茂木透 解説/城川四郎・高橋秀男・中川重年ほか 山と渓谷社)

<記事 2014年11月25日>

#