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ヤドリギ    寄生木・宿木   ヤドリギ科ヤドリギ属

ヤドリギアカミヤドリギ

大きな鳥の巣?

私がこの木の存在を認識したのは、6年前の冬、ある公園で、大きなエノキの枝にのっているのを見たときだった。木の葉がすっかり落ちて、その姿が露わになったのである。最初は、「随分大きな鳥の巣があるものだ」と、まったくの勘違いをしていた。近づいて、カメラの望遠レンズで覗くと、葉がついていて、透明感のある黄緑色の実がなっている。そこでやっと、「これがヤドリギというものか」と気づいたのだった。

半寄生の常緑樹

ヤドリギは寄生植物であるが、葉緑素をもち自分でも光合成をするので、半寄生といわれる常緑低木である。そのせいか、寄生された木がそれで弱ってしまうということはないといわれている。
 雌雄別株で、2〜3月に咲く雄花も雌花も小さくて目立たないというが、私はまだ見ていないので、来年の花時にはぜひ見てみたい。うまく撮影できたら、またこのホームページにアップしたいと思う。

種の周りに粘着物質が

木の下に実が落ちていたので口に入れてみた。ごくわずかの甘みを感じるが、とくにうまいものではない。種を吐き出したら、まわりに粘液質のゼリーのようなものがまとわりついており、指で触れれば、糸をひいてくる。これが、鳥の排泄によって別の場所に運ばれ、木肌にくっつき、そこから新たに発芽するのに違いない。
 写真の上はヤドリギで、下はその品種であるアカミヤドリギである。名の通り、実が橙色をしている。両方ともズミ(バラ科)の木に寄生していた

<参考文献 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」(石井他、山と渓谷社)>
<撮影日 2012年12月18日>
<記事 2012年12月18日>

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