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ヤドリギ(その2)    寄生木・宿木   ヤドリギ科ヤドリギ属

ヤドリギ

葉の付け根にある黄色い小さなものが花
撮影2013年3月27日

雪の中を行ったが空振り

なかなか見られないというヤドリギの花を見てきた。ものの本には花期が「2〜3月」とあったので、見逃してはならじ、と2月から4回ほど通い詰めてようやくカメラに収めることができた。
 観察地は山の中腹で、標高は900メートルを超えているから、最初にいったときにはたっぷり雪があった。すり減ったスタッドレスタイヤでこわごわたどり着いたが、その時点では蕾らしき突起が見えたものの固く閉じこもっている感じで、それが蕾かどうか判然とせず、雪原をしばらくさまよってすごすごと引き返してきた。

雌花発見! だが雄花は…

そしてようやく今回、写真のように雌花の開花を見ることができたのだ。
 とはいっても、花びらと言えるほどの華やかな姿ではなく、黄色っぽい小さな花被が4つに割れ、そのなかに花柱とおぼしき、黄緑色の物体が顔をのぞかせている。ここには前年の秋に実がついていたので、これは雌花としてよいものと思う。
 雄花は、周辺を出来る限り探してみたが確認することはできなかった。とにかく、ほとんどが高い木の上に寄生しており、花そのものも極めて小さいものだから、7倍の双眼鏡でのぞいても、200ミリの望遠レンズで迫っても、てんで歯が立たないのだ。
 それでも、努力の甲斐があったので、楽しい気持ちで帰路につくことができた。
<参考文献  『山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花1』(石井英美ほか 山と渓谷社)『植物の生き方を探る』(亀井健一 あさを社)>
<記事 2013年4月6日>

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