柊老人のほろ酔い人生 > 植物との出会いの部屋 >  ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ  四葉鵯  キク科フジバカマ属

ヨツバヒヨドリ
群がっている蝶はコヒョウモン(多分) <撮影:2006年7月>

ヨツバヒヨドリ
きれいな4輪生の段ができている <撮影:2014年7月>

まだ本格的に植物観察をやっていない頃、山の師匠(故人)に教えてもらった花だ。4枚の葉が輪生し何段にもなってついているし、キク科によくある筒状花がびっしりと茎の上部についているので、わりと覚えやすい植物だった。

 花そのものはやや地味だが、きっとおいしい蜜を出すのだろう。花時には、どこに行っても蝶が群がっている。ヨツバヒヨドリの個体数も結構多いのだからあちこちに分散して蜜を吸えばいいと思うのだが、1本の茎の上で押し合いへし合いしていることも珍しくない。
 長旅をする蝶として知られているアサギマダラもこの花によく飛んでくる。
 インターネットのあるサイト(「アサギマダラ・ドットコム」)によれば、アサギマダラのオスは、メスを誘うフェロモンの生成に必要なPA(ピロリジディンアルカロイド)をヒヨドリバナなどで吸蜜して摂取する必要があるそうで、まさにかれらが成熟するために必須の花になっているわけだ。
 ただし、このPAは人間にとっては肝臓毒性があるそうだから、若者よ、舐めちゃだめよ。

<参考文献>
『山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花』(写真/平野隆久 編・解説/畔上能力 山と渓谷社)

<記事 2017年3月11日>

#