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ザゼンソウ    座禅草   サトイモ科ザゼンソウ属

ザゼンソウ

撮影2013年2月28日

ザゼンソウ撮影2008年2月11日

イノシシにやられた?

2〜3月に開花するので、花の少ない季節の格好の見物対象になるのか、私が毎年のように行く(管理されている)自生地には、平日でもたくさんの人が訪れていた。ただ、今年はどうも花が少ない印象だ。見物客たちも常連が多いのか、「寒い日が続いたからねえ」などとそれを話題にしている。もちろんそのせいもあるのだろうが、私が気になったのは、自生地全体に刻印されている、イノシシとおぼしき動物が荒らしたと思われる跡だ。対策をとらないままでは、数年で壊滅的な打撃を受けるのではないかと、心配である。

独特の姿

花は、楕円形のボールのような姿で鎮座している。1つの花ではなく、集合体であり、ボールの表面にあたるのが花被の集まりで、ぽつぽつと飛び出して見えるのが雄しべ・雌しべである。
 花を取り巻いているのは苞で、その形状から仏炎苞と呼ばれる。ミズバショウとも似ているのだが、色は茶色から暗紫色で、形もぼってりとしており、人気はいまひとつである。中の花序を座禅する僧に見立てたのが命名の由来と言われている。

発熱する植物

ザゼンソウは、数少ない発熱する植物であるということなので、花を傷めないようにそっと指を差し入れてみたが、まったく温かみを感じないものもあるし、ほんのり暖かく思えるものもある程度で、熱が出ていることを確信するまでには至らなかった。亀井健一氏の計測によれば、外気温(測定時6度)と同じ株から25度の株まであったということで、その違いについて氏は「花の成熟の段階に関係があると思われます」と言っている。氏の著書に「独特の臭気がある」とも書かれていたので、顔を近づけてみたが、花粉におかされた鼻にはなんの臭いも感じとることができなかった。
<参考文献>
「山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花」(畔上能力・編 山と渓谷社)
「植物の生き方を探る」(亀井健一著 あさを社)
<記事 2013年3月3日>

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